山岳遭難者救助支援ソリューション

消費電力を抑えて広範囲での通信が可能となる通信方式(LPWA)を用いた山岳救助の新システムです。
小型無人航空機ドローンを使って、遭難者を素早く、そして広範囲に見つけることが出来ます。

子機の役割
登山者は端末(子機)を持って山に入ります。
登山者の位置情報、生体情報を救援隊の親機に送信。
親機の役割
登山者の位置情報、生体情報を受信します。
ネットワークを繋いで、自治体や警察から情報を確認することも可能。
中継器の役割
子機と親機の間に中継器を設置し、中継器を介して通信を行うことで長距離の通信が可能になります。
木々や山にさえぎられた場合は、中継器を積んだドローンを飛ばして捜索します。

使用システム
TD無線遠隔監視システム

TD無線遠隔監視システムは、東洋電装が提案するLPWAの技術を利用した遠隔監視システムです。

子機

遠隔監視システムの末端装置で、
現場データの送り出しなどを行います。

中継機

遠隔監視システムの中継装置です。
親機と子機の間に中継機を設置することで、より離れた場所での通信が可能になります。

親機

遠隔監視システムの中枢装置でデータの受渡しや中継機、子機のコントロールを行います。

● LPWAの特長

  • 長距離通信が可能
  • 消費電力が小さい
  • 高いセキュリティレベル
  • 柔軟なシステム構築が可能
  • アンテナ設置が簡単

仕様

システム仕様

対向方式 1対n(n最大64、中継は2段まで可能)
通信方式 ポーリング呼出方式
制御方式 PLC制御
入出力点数 (1子局あたり) アナログ入力  2点(最大時)
デジタル入力 16点(最大時)
(1:1の親局入出力仕様はPLCによる)
アナログ出力  16点(最大時)
デジタル出力  144点(最大時)

通信距離

一次群内(中継無し) 概ね1km~3km(伝送速度100bps以上)
二次群内(中継一段設置) 概ね3km~6km(伝送速度100bps以上)
三次群内(中継二段設置) 概ね6km~9km(伝送速度100bps以上)

※但し、通信距離、伝送速度ともに地形、建築物、外来ノイズによって変化します。

制御装置

演算制御方式 ストアードプログラム繰返し演算方式、割込み命令あり
リアルタイムクロック 内蔵

総合仕様

定格電圧 AC電源タイプ AC100~240V
DC電源タイプ DC24V
使用雰囲気 腐食性、可燃性ガスがなく導電性の塵埃がひどくないこと
周囲温度 0~55℃(動作時) -25℃~75℃(保存時)
相対湿度 5~95%RH(結露しないこと)(動作時)

無線機仕様

型名 ES920LR
準拠法 ARIB STD-T108
周波数 920.6~923.4MHz
変調方式 LoRa変調(スペクトラム拡散)
チャンネル数 15ch(帯域幅 125kHz以下時)
7ch(帯域幅 250kHz時)
5ch(帯域幅 500kHz時)
帯域幅 62.5~500kHz
拡散率 7~12
伝送速度 146bps~22kbps
送信出力 13dBm(20mW)以下
受信感度 -118dBm~-142dBm
消費電力(無線モジュール) Tx時:43mA(13dBm設定時)
Rx時 20mA
アンテナ 外付けアンテナ
工事設計認証 取得済(認証番号:006-000412)

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