
みどりちゃん
会社でアンケートをとるように頼まれたけど・・・どうしよ~

ヨコヤマン
ハロー!DXレスキューヨコヤマンです。あれ?みどりちゃん、どうしたんだい?

みどりちゃん
あ、ヨコヤマン
アンケートをとろうと思ってるんだけど、回答を何件集めればいいの?

ヨコヤマン
サンプルサイズを決めるときに知っておくと便利なポイントがあるよ!
サンプルサイズとはなんぞや?
サンプルサイズとは、「アンケートをお願いする人数」のことです。たとえば「100人にアンケートをお願いしました」という時は、その「100人」がサンプルサイズになります。
この人数が少なすぎると、結果がバラバラになってしまって、知りたい結果が分かりにくくなります。
そのため、ちょうどいい人数にアンケートを取ることが大切なんです。
サンプルサイズは「料理の味見」と似ている
料理を作ったとき、全部食べなくても、少し味見をすればだいたいの味は分かりますよね。
これが、アンケートで一部の人に聞いて全体の傾向をつかむ「サンプリング」の考え方です。
でも、味見の量が少なすぎると、塩加減や具材のバランスが分かりにくくなります。
逆に、料理を全部食べれば味は確実に分かりますが、それでは「味見」ではなく「完食」になってしまいます。
だからこそ、「ちょうどよい量の味見=適切なサンプルサイズ」を選ぶことが大切なのです。
目的に応じて、どれくらいの人数が必要かを考えることで、効率よく、そして信頼できる調査結果を得ることができます。」

その「ちょうどいい人数」がどれくらいなのかが分かりません
たくさん集めれば正確にはなるけれど
人数が多いほど正確になりますが、時間やお金もかかります。
だから、「どれくらい正確に知りたいか」と「どれくらいの人数なら集められそうか」を考えて、バランスをとることが大事です。

どのくらいの人数をサンプルサイズにすると良いのか見ていきましょう!
サンプルサイズはどれくらいの人数がいいの?
よく使われる目安としては、「ざっくり知りたいときは100人くらい。もっと正確に知りたかったら400人くらい。」と言われています。
誤差の考え方とは?
アンケートの誤差は、統計学で「標本誤差(sampling error)」と呼ばれます。これは、母集団(調査したい全体)から一部の人だけに聞いたことで起こるズレです。
例えば標本誤差が±5%でアンケート結果が「支持率35%」と出た場合、同じ調査を繰り返すと支持率が30~40%の間に収まることを意味します。
アンケート調査において「100サンプル説」や「400サンプル説」という説があります。
たとえば、400サンプル説は、標本誤差を±5%以内に抑えるために提唱されています。これは、母集団の規模が大きい場合でも、小さい場合でも適用可能とされており、広く市場調査で用いられています。
一方で、100サンプル説は、標本誤差を±10%まで許容し、アンケート結果の概要を簡易的に把握するのに適した手法として言及されることがあります。
これらはすべて調査の目的や精度の要求に応じて適用されるもののため、調査設計時にどの程度の信頼度や精度を求めるのかを明確にすることが重要です。
誤差の範囲 | 必要な人数 | 精度のイメージ |
---|---|---|
±10% | 約100人 | ざっくり傾向を知りたい |
±5% | 約400人 | ある程度正確に知りたい |
±3% | 約1,000人 | かなり正確に知りたい |

ちなみにこの表は調査対象(母集団)が1,000~∞人のときに当てはまる数字で、調査対象(母集団)が1,000人未満の場合は、少なくなるよ。
日本全国の人にアンケートをしたいときでも、400人くらい集めれば、だいたいの傾向が分かることがあります。でも、地域ごとの違いを知りたいなら、地域ごとに人数を分けて集める必要があります。
計算でサンプルサイズ決める方法もある
実は、アンケートの人数は「計算」で決めることもできます。
調査対象がどれくらい居て、どれくらいの誤差が許容されていて、どれくらいの信頼性を求めるかのそれぞれの値で求めていきます。
計算式はちょっとむずかしいけど、インターネットには「サンプルサイズ計算ツール」があって、必要な情報を入れると、ぴったりの人数を教えてくれます。

どれくらいの人数にアンケート調査すればよいかわかりました!
回答数が足りないときの手軽な手段にタッチパネル式デジタルアンケートを
現在実施しているアンケートで回答数が足りないときは、タッチパネル式アンケート機器を検討すると良いかもしれません。
紙やWEBのアンケートでは書く手間や、QR読み込みなどのハードルがあります。タッチパネル式はタッチのみなので、回答のハードルが下がりやすく回答率が上げることができます。
事例の紹介もいたします
アンケートの設計やサンプルサイズの決定には、目的や予算、調査対象の特性など、さまざまな要素が関わってきます。
どれくらいの精度を求めるか、どのような人に聞きたいかによって、必要な人数や方法も変わってきます。
「何人に聞けばいいのか分からない」「限られた予算でできることを知りたい」など、アンケートに関することでお困りのことがあれば、まずはご相談いただければと思います。
ご質問やご相談は、どうぞお気軽にお寄せください。
これまでの活用事例をや、どのような設計が効果的だったか、どんな工夫が役立ったかなど、具体的な視点でご紹介することも可能です。