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コラム

有事における社員点呼の重要性とその実践方法

 

こんにちは、DXレスキューヨコヤマンです。
2024年8月に初の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。
その直後8月末には台風10号が日本列島におおきな影響を及ぼし、ここ最近で防災意識が一層高まっているように感じられます。
そして9月は防災月間とされており防災訓練を積極的に行うなど、自然災害に対する意識を高めるための期間です。
そこで今回は企業が取り組むBCP対策の中でも、特に社員の点呼に焦点を当ててお話ししたいと思います。

BCP(事業継続計画)とは

災害や有事において事業の中断を最小限に抑え、生産性を維持するための計画です。

企業が行うべきBCP対策項目と優先度

企業は災害時や有事に備えてBCP(事業継続計画)を策定することが求められます。
BCP対策には多岐にわたる項目がありますが、その中でも特に優先度が高いのは従業員の安全確保です。
これは企業としての義務でもあり、従業員の命と健康を守るために欠かせない対策で、緊急事態においても従業員が安全に避難できるよう、避難計画の策定や定期的な訓練が必要です。
企業が従業員の安全を最優先に考えることで、信頼関係の構築や事業の継続性が確保されます。

社員点呼の重要性

企業が事業継続や防災に取り組むにあたって重視する点について、以下のようなデータがあります。

リスクが発生した時の対応について、どのような観点を重視していますか。(○印はいくつでも)

引用:令和元年度 企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査

企業のBCP(事業継続計画)と点呼の関係

BCP(事業継続計画)は、災害や有事において事業の中断を最小限に抑え、生産性を維持するための計画です。
この計画には、従業員の安全を確保し迅速に業務を再開するための詳細な手順が含まれています。

地震や火災などの災害時には、点呼を通じて従業員の所在を確認し、必要に応じた迅速な救援活動を行うための情報が必要です。
社員点呼は、BCPにおける重要な要素であり、全ての従業員の安否を早急に把握するために欠かせません。

災害時の従業員安全確保と点呼システムの活用

災害時において最も優先されるべきは、従業員の人命です。社員点呼により、全員の安否を短時間で確認することで、必要な救助活動を適切に行うことが可能となります。
また点呼データを即座に分析し、従業員が安全な場所に避難しているか、負傷している者がいるかなどを把握することができます。
この情報は、迅速な対応を可能にし、企業全体の危機管理を効率的に進めるために不可欠です。

特に、多くの従業員が働く企業では、点呼システムの導入が効果的です。
デジタルを活用し、迅速かつ確実に点呼結果を集計することができます。

出退表示システムの活用

多様な働き方で誰がどこに居るのか分からない

現代の企業では、多様な働き方が一般的になってきています。そのため、社員がオフィスにいるのか、リモートワーク中なのか、外部のクライアント先に出かけているのかを把握することが難しくなっています。
有事や災害時において社員点呼を迅速かつ正確に行うためには、どこに誰がいるのかを瞬時に確認できる出退表示システムが活用できます。

安全を最優先とし、迅速な対応を図るために、出退表示システムが重要な役割を果たします。もちろん平常時には、社員の状態を見える化することで社内DXとして活用できます。

その場に居る社員の点呼リストの作成が可能

出退表示システムを活用することで、その場に居る社員の点呼リストを迅速に作成することができます。このシステムは、災害時や火災時などの有事において、迅速な安否確認や危機管理に大きな役立ちます。
例えば、地震が発生した際には、即座に社内にいる社員の状況を把握し、救助活動や安全確保に役立てることが可能です。

このようなシステムを導入することで、企業のBCP(事業継続計画)を強化し、従業員の安全を確保するための万全の体制を整えることができます。

シミュレーションや訓練も必要不可欠

企業は防災対策の一環として、定期的に社員点呼の訓練やシミュレーションを行うことが推奨されます。
訓練を行わなかった場合、社員が避難手順を理解しておらず混乱やパニックが発生し、避難が円滑に進まないことも考えられます。定期的な訓練を通じて、社員は緊急時の行動手順を身につけ、実際の緊急事態に備えることができます。
さらに、訓練を通じて得られたデータやフィードバックを基に、点呼手順や避難計画を改善することができます。

まとめと今後の展望

被害を受けた際に有効であった取り組み

上位3つが以下の通りです。

  1. 社員とその家族の安全確保
  2. 備蓄品(水、食料、災害用品)の購入・買増し
  3. 訓練(安否確認、帰宅、参集等)の開始・見直し

参考:令和元年度 企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査

持続的な改善の重要性

有事に備えた社員点呼の重要性は、災害時に企業が迅速かつ確実に従業員の安否を把握するために不可欠です。
しかし、一度導入された点呼システムやBCP(事業継続計画)が完璧であるとは限りません。企業は常に現状を評価し、改善の余地があれば持続的に見直しを行う必要があります。

例えば、地震や火災などの災害の種類に応じた訓練やシミュレーションの実施は、従業員が実際の緊急時に迅速に行動できるようになるために効果的です。
防災対策や危機管理の観点からは、最新のテクノロジー導入にも注目が集まっています。こうした努力により、災害時のリスクを最小限に抑え、従業員の安全を最優先に考えた行動が可能となるでしょう。

またシステム導入前にも、本当に有事の際に活用できるシステムなのか、をシミュレーションすることが重要です。
システムが安価であれ高価であれ、活用する環境に合っていなければ、使えないシステムとなってしまいます。この視点がシステム選定の基準のひとつとなるでしょう。

東洋電装では、今回紹介したBCPに活用できる出退表示システムや、衛星通信システムなども提供しております。
皆様もぜひ、BCP対策の重要性を再確認し、実践に移していただければ幸いです。

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