IoTとは、Internet of Thingsを略した言葉です。
日本語だと「モノのインターネット」という意味です。
IoTは、あらゆる物がインターネットを通じてつながり、監視や制御が可能になる概念のことをいいます。
IoTに似た言葉でM2Mというものがあります。M2MはMachine to Machineの略で、日本語では「機械から機械へ」となります。
M2Mは機械同士が人の介在無しに通信をして動作するシステムのことをいいます。
M2Mはあくまで機械同士の通信であるのに対して、IoTは機械以外も含めたあらゆるモノが通信対象になります。
ユビキタスとは、「偏在する」というラテン語「ubique」を語源とした言葉です。
ユビキタスとは、あらゆるものにコンピュータが内蔵され、いつでも、どこでもコンピュータの支援が得られるような概念のことです。ユビキタスもIoTと同様に、インターネットにつながったモノを監視し、制御を行います。
ユビキタスは、インターネットから情報を入手できますが、その情報でモノの動作を変化させません。IoTの場合は、インターネットにつながるモノが増えたことで、インターネットから得られる情報が増え、情報によりモノを制御することが可能です。
例えば、以下の情報がインターネットから得られたとします。
「もうすぐ雨が降るよ」「窓が開いているよ」「洗濯物が干してあるよ」
ユビキタスでは、「もうすぐ雨が降る」、「窓が開いている」、「洗濯物が干してある」という警告は出ます。
モノは警告による動作は行わず、ヒトが警告を見て、制御を行います。
IoTでは、「もうすぐ雨が降る」という情報を得ると、関連するモノの情報を確認します。
「窓が開いている」、「洗濯物が干してある」の情報があったなら、「雨が降る前に、窓を閉める」、「雨が降る前に、洗濯物を取り込む」といった制御を行います。
IoTは『情報を集めるモノ』、『インターネットと通信するモノ』、『情報を整理、指示を与えるモノ』、『制御されるモノ』で構成できます。
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